あなたは知ってる?意外と知らない年賀状のルーツとは
皆さんこんにちは。今回は年賀状の始まりについてお話してみたいと思います。
年賀状の発行枚数は2003年の44億枚をピークに減少傾向が続いているとはいえ、2018年においても24億枚発行されています。
24億枚・・・普通に考えても国民一人当たり20枚。そうかんがえると改めて凄い量だなと思います。
では、年賀状は始まったきっかけ、そして年始の挨拶としてこれほどまでに広がったのはなぜなのでしょうか。
今回のコラムでは年賀状の歴史を紐ときながら、また年賀状の魅力についてもお伝えできればと思います。
年賀状のルーツとは?
年始の挨拶を手紙で伝えるという意味では、その起源を平安時代にまでさかのぼることができます。
「年始回り」という伝統
はっきりした時期は不明ですが、日本には奈良時代から年の始めにお世話になった人や親族の家をまわってあいさつをする、「年始回り」という年始のあいさつをする行事があったそうです。
平安時代には貴族や公家などの上流階級の人々の間にも年始回りの風習が広まり、直接あいさつがが難しい遠方などの人へ、年始回りの代わりとして文書によるあいさつが行われるようになったことが年賀状の起源といわれています。
また、現存する日本最古の年賀状といわれているのもこの平安時代のもの。当時の学者である藤原明衡が作成した『庭訓往来』(今でいう手紙の文例集)の中にある正月の文例といわれています。
春始御悦向貴方先祝申候訖(春の始めの御悦び、貴方に向かってまず祝い申し候)と、新春のよろこびを伝えるあいさつでした。
現在の年賀状のかたち
現在の年賀状の文化が始まったのは意外と新しく、明治になってから。
1871年(明治4年)に郵便制度が確立しましたが当時はまだ年賀状は書状で送るところがほとんどで、その数は決して多いものではありませんでした。
年賀状を送る習慣が急速に広まっていったのは1873年(明治6年)。その年から郵便はがきが発行されるようになってからでした。はがきであれば、年始のあいさつを簡単に安く送れるということで人気となったようです。
※余談ですが、年始回りも大正時代あたりまでは広く行われており、正月は年始のあいさつのために行き来する人々で通りが混雑するほどだったそうです。
1887年(明治20年)頃になると年賀状の習慣は国民の間に年末年始の行事の1つとして広く定着しました。
しかし元日の消印を目的に年末に投函する人も増え、郵便局員たちは不眠不休で消印作業をせねばなりませんでした。この時期の押印担当者の右手はマメで腫れ上がるほどだったという話もあり、その大変さがうかがい知れます。
この打開策として1899年(明治32年)から導入されたのが現在でも行われている年賀郵便の特別取扱いです。年末のうちに受け付けて元日に配達するこのシステムの導入もあり、明治38年(1905年)には年賀状も約1億枚発行されるほどになっていきます。
当時の日本の人口がおよそ5千万と推定されていますので、国民一人当たり2枚の計算になります。ここからも明治時代を通してどれだけ年賀状が定番として日本国民に浸透していったかがわかるかと思います。
お年玉年賀はがきの登場
お年玉つきの年賀はがきは、今も「もらうとうれしい年賀状」で上位にランキングするなど人気が高く、これを新年の楽しみの一つにしている人も多いのではないでしょうか。
お年玉付年賀はがきがはじめて登場したのは、1949年(昭和24年)12月の発行分から。
初回の賞品はミシンでした。その後は、高度経済成長期には「3種の神器」といわれた電気洗濯機、電子レンジやテレビ、最近では国内外の旅行など、その時代時代の「憧れ」を反映したものでした。
なお、2014年(平成26年)から一等の賞品は現金になっています。少し味気ない気もしますが、これはこれで、個人の好みが多様化している現代を映しているように感じます。
最後に
いかがだったでしょうか?
もともと「年始回り」という年始のあいさつをルーツに持つ年賀状文化。
お世話になった人や、親しい人へのあいさつは古来からとても大切にされてきたことがお分かりいただけたかと思います。
メールやSNSで年賀状代わりにフランクに年賀のあいさつを伝える割合が多くなってきてはいますが、今年は年賀状を送ってみませんか。
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そこに一言添えて頂くだけで、あなただけの思いのこもった年賀状がカンタンに出来上がります。
お世話になった方や、なかなか会えなくなった友人、地元のご家族など、メールであいさつを送るもいいですが、年賀状を「贈る」のはメールでは得られない、独特の気持ちのこもったプレセントともいえるでしょう。
感謝の気持ちを込めて、今年はあなただけの思いのこもった年賀状を送ってみませんか。
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